警察官になりたかった夢を諦められずにいる。30代で警察官に転職するとしたら年齢制限は何歳までだろう。そんな思いを抱えている人もいるのではないでしょうか。
転職が当たり前となった現代では、一般企業から警察官に転職する人も珍しくありません。
特に近年は、人材確保やサイバー犯罪対応といった専門人材の確保を背景に、全国の警察本部で年齢制限の大幅な緩和が加速しています。
警視庁では60歳まで引き上げるなど、年齢制限は全国的に緩和傾向にあり、警察官を目指す人への門戸は広がっています。
安齋この記事では、警察官採用の全国主要自治体の最新の年齢制限データや、30代・40代の人が合格を勝ち取るための戦略などを解説します。
警察官の受験は何歳まで可能か? 年齢制限は緩和傾向
かつて警察官採用試験は、「20代後半」が事実上のデッドラインといわれる時代もありました。
しかし、その定説は現在の転職市場には存在しません。30代や40代の転職が活発となり、一般企業から公務員へ、またはその逆の転職が増えています。
今の警察組織は「若さ」だけではなく、民間企業で培われた「経験」や「対話力」を求めているのです。
多くの自治体は「30歳〜35歳」が一般的な年齢制限
現在、日本の多くの道府県警において、一般採用試験(大卒程度のⅠ類、高卒程度のⅢ類など)の年齢制限は30歳〜35歳未満に設定されています。
以前は29歳がボーダーラインでしたが、現在は30代前半であれば、特別なスキルがなくても「一般枠」として20代の受験生と同じ立場で受けることが可能です。



一度不合格になったとしても、年齢制限の範囲内であれば何度でも受験できます!
警視庁は新設枠で「60歳」まで拡大
2026年度(令和8年度)から始まる警視庁の「社会人採用選考」は、 これまで35歳未満としていた制限を、特定の条件を満たす社会人に対しては23歳以上60歳未満へと一気に引き上げました。
対象や特徴はこのような内容です。
- 対象: 民間企業等での一定の職務経験(大卒は概ね2年以上、高卒は6年以上など)がある人
- 特徴: 従来の「教養試験(難しい筆記試験)」を廃止し、SPI3(基礎能力検査)を導入
- 狙い: 営業職の「折衝能力」、ITエンジニアの「専門技術」、管理職の「マネジメント経験」などを、即戦力として警察組織に取り入れるため



第2のキャリアとして警察官という選択肢が単なる理想ではなく、現実的なキャリアパスとなっています。
なぜ警察官採用の年齢制限が緩和されているのか
警察官の採用の年齢制限が緩和されている背景には、大きく3つの理由があります。
- 少子高齢化による採用難: 若年層の人口減少や団塊世代の大量退職に伴い、一般企業との現役世代の人材確保競争が激化しており、採用枠を広げる必要が出てきました。
- 犯罪の巧妙化と多様化: ネット詐欺、サイバー攻撃、国際犯罪など、従来の手法や体力だけでは解決できない事案が増えています。金融犯罪に対応できる知識やITスキルを持つスペシャリストが不可欠なのです。
- 社会人経験者の「対話力」の再評価: 地域警察(交番勤務など)の主な任務は住民とのトラブル解決や相談対応であり、社会人経験が豊富な人の「落ち着いた対応」や「話を聞く力」が求められています。



30代だから、40代だからと年齢を理由に諦めることはないですよ!
主な都道府県の警察官採用の年齢制限
警察官の採用の年齢制限は、自治体によって年齢の上限や試験区分に微妙な違いがあります。受験する場合は「一般枠」と、社会人経験を重視する「経験者枠」の違いに注目してください。
| 自治体 | 一般枠(Ⅰ類/Ⅲ類) | 社会人・経験者枠 | 採用のポイント |
|---|---|---|---|
| 警視庁(東京) | 35歳未満 | 60歳まで(新設) | SPI3採用で働きながらでも合格可能 |
| 静岡県警 | 35歳まで | 40歳まで(拡大) | 2026年度より経験者枠を5歳引き上げ |
| 大阪府警 | 33歳未満 | 35歳前後(区分による) | 年3回の試験実施でチャンスが多い |
| 神奈川県警 | 35歳未満 | キャリア活用枠あり | サイバーや外事など専門職種を強化 |
| 愛知県警 | 35歳未満 | 61歳まで(拡大) | 警視庁に並ぶ超広域の年齢層を募集 |
| 福岡県警 | 30歳未満 | 35歳以下 | 握力検査基準を緩和。SPI導入も進む |
- 年齢の「起算日」を確認する
ほとんどの自治体で「試験年度の翌年4月1日時点での年齢」を基準にします。例えば「35歳まで」という募集の場合、「4月1日に36歳になっていないこと」が条件です。「⚪︎年4月2日以降に生まれた者」といった表記があるので自分がその範囲内か募集要項を精査しましょう。 - 「社会人枠」は試験内容が全く異なる
警視庁や福岡県警のように、社会人枠では従来の「教養試験(公務員特有の五肢択一式試験)」を廃止し、リクルート社などが提供するSPI3を採用する自治体が増えています。SPIも事前に対策をして慣れることが大事ですが、暗記重視のような勉強をしなくても、これまでの実力で勝負できるようになっています。



年齢や試験内容は基本的には募集要項に書かれていることなので、受験する自治体が公表している資料をしっかり確認しましょう!
「大卒」と「高卒」で年齢制限は変わる?
「自分は高卒だけど、大卒の人より早く年齢制限が来てしまうのでは?」という不安を抱く方もいますが、現在の警察官採用において、その心配はほぼ不要です。
心配な方は、インターネットで公表されている募集要項を閲覧したり、紙の募集要項を請求したりして、自分が年齢制限の範囲内かどうかをしっかり確認しましょう。
A区分(大卒)とB区分(高卒)で上限は「共通」が主流
警察官の採用試験について、多くの自治体では試験区分(A区分=大卒程度、B区分=高卒程度)によって受験できる「下限年齢」は違いますが、「上限年齢」は一律に設定されています。
例えば「どちらの区分も35歳まで」といった形です。学歴によって「警察官への道」が早く閉ざされることはありません。



募集要項はネットで見るかダウンロードするのが楽ですが、返信用の封筒と切手を使って郵送で取り寄せることもできる自治体が多いです。
地方警察官と国家公務員(警察庁)の違い
警察官の採用試験で、いわゆる「キャリア組」と呼ばれる警察庁(国家公務員)と各都道府県の「地方警察(自治体公務員)」では年齢制限や試験の内容が大きく異なります。
基本的にキャリア組として採用されるためには、30歳を年齢制限とする国家公務員総合職試験に合格する必要があります。自治体公務員の試験よりも難易度は高いです。
また、警察庁でも定年退職に達していない社会人経験者を対象とした中途採用が実施されるようになりましたが、こちらは若干名の募集で狭き門となっています。



一般企業からの転職で警察官を目指す場合は、警察庁よりも各都道府県の警察の方が採用される可能性が高くなると言えます。
年齢制限の範囲内であれば新卒と社会人枠の併願も可能
警察官の採用試験は、いわゆる新卒枠で30〜35歳といった年齢制限を設けている自治体と、社会人枠として40歳や60歳といった広めの枠を設けている自治体がありますが、条件を満たしていれば併願することも可能です。
新卒枠の採用試験は年に春と秋の2回実施している自治体が多く、社会人採用は年に1回という自治体が多いです。例えば、20代で数年の社会人経験があって警察官を目指している人にとっては、新卒の年齢制限と社会人経験の両方の条件を満たせることになり、受験のチャンスを増やすことができます。



居住地の自治体に限らず、他の都道府県も受験できるので希望があればチャンスはさらに増やすことができますよ!
社会人が警察官を目指すときの「3つの攻略ポイント」
警察官の採用試験は年齢制限が緩和される傾向があるとはいえ、試験自体が簡単になったわけではありません。
筆記試験対策をはじめ、社会人経験がある場合はその経歴をどのように警察官の業務に活かすことができるのか面接で話せるようにするなど、事前の対策が重要です。
ここからは、採用試験で合格に近づくための3つのポイントを解説します。
筆記試験対策:教養試験かSPIに的を絞る
近年の警察官採用試験では、SPIを導入する自治体が増えています。自分がどちらが得意かを見極めて効率良く勉強することが重要です。
教養試験は、知能分野(文章理解・数的処理・図形など)と知識分野(社会・人文・自然科学、時事)で構成され、読解力や数学、英語、ニュースなど幅広い知識が問われ、勉強時間も必要です。
SPIは中学生レベルの読み書き(言語)と算数・数学(非言語)の能力を測る適性検査です。知識の暗記よりも「速く正確に解く事務処理能力」が問われます。



どちらの方式で受験するかを選べる自治体も多いので、募集要項で確認しましょう!
体力試験対策:実施種目を把握し怪我をせずに練習する
警察官の採用試験では体力試験が実施され、自治体ごとに種目が異なるため、どのような試験内容かを把握して事前に練習するのが合格への近道となります。
運動部出身で体力に自信がある人でも、急に体を動かすと肉離れなど怪我のリスクがあるので、試験で高いパフォーマンスを発揮できるように事前に実施種目を練習してから臨みましょう。
シャトルラン、反復横跳びなど、学校のスポーツテストでもやるような種目や、一定の全身運動を決まった時間内に繰り返す「バーピーテスト」が導入されています。



体力試験の対策は3ヶ月から半年くらいの長いスパンをとって取り組むのがおすすめです!
面接対策:なぜ警察官になりたいか、経験をどう活かせるかを伝える
警察官の採用試験で新卒でも面接試験は重要ですが、社会人採用の場合はさらにその重要度は高まるといえます。警察組織としては社会人経験を活かしたいという狙いがあり、応募者がどのように活躍できそうかを見極めたいからです。
子どもの頃からの夢だった警察官になりたい、自分の正義感で社会の役に立ちたいといった熱い思いも大切です。しかし、熱意だけでは説得力が不十分のため、営業で培ったコミュニケーション能力を交番勤務で活かしたい、警備会社での勤務経験を警察官として高めていきたいといったように、経験をどう活かせるかを伝えることが重要になります。



面接は事前に想定問答による模擬面接を行って、受け答えに慣れておくことが大切です。
警察官を目指すなら「警志塾」で学ぶのがおすすめ
警察官は、社会や人の役に立つ魅力的な職種です。
しかし、年齢制限が緩和されてきているとはいっても難易度が高い「警察官採用試験」に合格しなければなりません。
警察官採用試験は、筆記試験・体力検査・面接試験など範囲が広く、専用の対策が不可欠です。
だからこそ、採用試験の合格を目指す方は「警志塾」で対策をするのがおすすめです。
警志塾は、警視庁をメインに警察官採用試験合格を目指す予備校で、警視庁OBが講師を務めています。
志望動機の作成や筆記試験対策、オンライン模擬面接なども行っており、効果的に対策することができます。



公式LINEを追加することで限定特典も受け取れるため、まずは無料登録をするのがおすすめです!










コメント