警察の特殊部隊(SAT)になるには?仕事内容・給料・向いている人

警察官の特殊部隊になるには?

警察の特殊部隊(SAT)を目指す第一歩は、SATを設置する都道府県警察の警察官として採用されることです。ただし、SATの選抜条件や訓練期間は公開資料で確認できず、「この順番で試験を受ければ必ず配属される」とは言えません。

警察庁が公表するSATの任務・設置地域と、警視庁が公表する採用後のキャリアの決まり方を分けて解説します。警察庁のSAT・銃器対策部隊資料と警視庁採用FAQを一次情報として参照しました。

警視庁を志望する方は、まず採用試験対策と警察官としての基礎づくりに集中し、配属や選抜の詳細は正規の窓口で確認してください。

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目次

そもそも警察の特殊部隊とは?

そもそも警察の特殊部隊とは?

本記事でいう「特殊部隊」は、警察庁が特殊部隊(SAT:Special Assault Team)として公表する部隊です。警察には銃器対策部隊や特殊救助隊など別の専門部隊もあるため、すべてをSATと同一視しません。

警察庁によると、SATは北海道、警視庁、千葉、神奈川、愛知、大阪、福岡、沖縄の8都道府県警察に設置され、全国で約300人の体制です。主な任務はハイジャックや重要施設占拠などの重大テロ事件、銃器等を使う重大突発事案への対処です。出典:警察庁。

選抜基準、訓練期間、個々の隊員の所属情報など、公式に公表されていない内部運用は推測しません。

SATとSITは何が違う?

SATは重大テロ・銃器等使用の重大突発事案に対処する部隊です。一方、警視庁の刑事部捜査第一課には、誘拐や人質立てこもりなどを扱う「特殊犯捜査」の係があり、一般にSITと呼ばれる部門と関係します。警視庁の組織・分掌規程で任務を確認できます。

組織上の所属と任務に違いがあります。都道府県によって名称や編成は異なるため、「SITが全国すべての都道府県で同じ名前・形で設置されている」とは断定できません。

日本のSATとアメリカのSWATは何が違う?

SWAT(Special Weapons and Tactics)は米国の警察に見られる専門部隊です。例えばロサンゼルス市警察の公式説明では、人質・立てこもりなどの高リスク事案への対応を挙げています。

SATも人質や重大事案に対処しますが、国や警察組織の制度が違うため、「日本のSAT=米国のSWAT」「SITの方がSWATに近い」と一対一で置き換えることはできません。SATの任務は警察庁の公表資料で確認してください。

特殊部隊の仕事内容

特殊部隊の仕事内容

警察庁が公表するSATの任務は、被害者や関係者の安全を確保しながら、重大テロ事件や銃器等使用の重大突発事案で被疑者を制圧・検挙することです。日常的な事件のすべてにSATが出動するわけではなく、銃器対策部隊などと役割分担します。出典:警察庁。

テロ・ゲリラ活動への対処

警察庁は、ハイジャックや重要施設占拠等の重大テロ事件をSATの出動対象として挙げています。高度な専門性を要する事案に備え、訓練を重ねる部隊です。具体的な作戦手順や個別の装備運用は公表範囲を超えるため記載しません。

凶悪事件の鎮圧

銃器等を使う重大突発事案もSATの対象です。銃器対策部隊は各都道府県警察の機動隊等に設置され、SAT到着までの第一次的な対処と、その後の支援を担うと警察庁は説明しています。出典:警察庁。

個別事件についてSATの投入や対応過程を述べる場合は、公式発表で確認できる範囲に限ります。この記事では未確認の出動事例を選抜・任務の根拠にしません。

要人の身辺警護

警備警察には皇族の警衛や国内外の要人の警護に携わる部署もあります。ただし、警察庁のSAT説明では、要人の身辺警護をSATの通常任務として列挙していません。警視庁の警備警察の職種紹介でも、警衛・警護を別の業務として紹介しています。

「警備部に属するからSAT隊員がSPと同じ身辺警護を担当する」とは言えません。SATを目指す場合は、警衛・警護との違いを把握しておくと進路選択に役立ちます。

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警察の特殊部隊になる方法を解説

警察の特殊部隊になる方法を解説

採用から先のSAT固有の選抜方法は公表されていません。以下は警視庁が公表する一般的なキャリアを踏まえた準備の順序であり、SAT配属を保証する公式の4段階試験ではありません。

STEP

まずは警察官の採用試験に合格する

SATは警察の部隊です。警視庁のSATを志望するなら、まず警視庁警察官の採用試験に合格することが出発点です。SAT自体の一般向け採用枠や応募方法は、警察庁・警視庁の公開資料では確認できません。

受験資格や試験方式は年度で変わるため、警視庁の最新採用案内で確認してください。採用試験で「何点以上ならSATに行ける」という公開基準はありません。

STEP

警察学校で基礎を身に付ける

警視庁警察官として採用された後は、警察学校で基礎的な知識・技能と勤務規律を学びます。これは警察官のキャリアの出発点であり、SAT配属を保証する「専用の選抜課程」ではありません。

学科や体力だけで配属先が決まるわけではありません。警視庁は、将来の進路を希望、能力・適性、勤務実績、欠員状況などを踏まえて総合的に判断すると採用FAQで説明しています。

STEP

警察官として経験を積み、希望を伝える

警察学校卒業後は警察署の地域課で経験を積み、その後、専門分野に進むのが警視庁が示す一般的なキャリアです。機動隊など警備分野を希望する場合も、本人の希望だけでなく適性や勤務実績、人員配置などを考慮して配属が決まります。

「機動隊員への特定の登用試験に必ず合格しなければSATを目指せない」という一律の必須ルートは公開情報で確認できません。まずは日々の職務で経験を積み、希望の伝え方や必要な準備を所属先で確認してください。

STEP

SATの選抜条件・訓練期間は公開情報では不明

警察庁はSATの設置地域や任務を公表していますが、隊員の選抜基準、応募・推薦の手順、入隊訓練の日数などは、確認した公表資料には記載していません。記事などで見かける具体的な訓練日数や固定の流れは、公開の確定情報として案内できません。

配属の可能性や必要な経験を知りたい場合は、採用後に所属先の人事担当など正規の窓口へ確認しましょう。現段階の受験生は、まず警察官採用試験と警察学校での基礎づくりを優先するのが現実的です。

特殊部隊の給料・年収

特殊部隊の給料・年収

SAT隊員だけを対象とする給料・年収の金額は、確認した警察庁・警視庁の公開資料では示されていません。したがって「高額になる」「一般の警察官とほぼ同じ」といった推測は避けるべきです。

警視庁の採用FAQは警察官の初任給や、支給要件に基づく特殊勤務手当などを案内しています。実際の給与は階級・勤務・手当等で変わるため、SAT専用の年収として換算できません。

特殊部隊に向いている人の特徴

特殊部隊に向いている人の特徴

以下は任務内容から考えられる準備の視点です。SATの公式な応募資格や合否基準ではありません。警視庁は専門分野への進路について、希望だけでなく能力・適性・勤務実績などを踏まえた総合判断と説明しています。出典:警視庁採用FAQ。

とにかく自分に厳しくできる

採用後も法令、実務、訓練を学び続ける姿勢は、専門分野を目指すうえで役立ちます。ただし、採用試験や警察学校の順位だけでSATへの進路が決まるという公開基準はありません。

強靭な肉体・精神力を持っている

緊張の高い現場に備えるには、体力づくりに加え、周囲と連携し落ち着いて判断する力も大切です。現時点で体力や自信に不安があっても、それだけで将来の可能性が閉ざされるわけではありません。無理のない計画で基礎を積み重ねましょう。

なによりも“覚悟”ができている

人命と公共の安全を守る責任を理解し、チームの一員として任務に向き合う姿勢が重要です。「覚悟さえあれば配属される」という意味ではなく、採用後の勤務実績や適性も考慮されます。

よくある質問

SATとSITは何が違いますか?

SATは警備部に配置され、ハイジャックや銃器を使った立てこもりなど重大なテロ・凶悪事件への対応を担います。警視庁の刑事部捜査第一課には、誘拐や人質立てこもりなどを扱う特殊犯捜査の係があり、任務と組織が異なります。

警察の特殊部隊になるにはどうすればよいですか?

まずSATが置かれている都道府県警察の警察官として採用されることが出発点です。採用後の配属は希望・適性・勤務実績などで総合判断され、SAT固有の選抜条件や訓練期間は公開資料で確認できません。

特殊部隊の給料や年収はどれくらいですか?

SAT隊員だけを対象にした給与額は確認した公式資料では公表されていません。警察官の給与制度や支給要件に応じた特殊勤務手当は、志望先警察の採用・給与案内で確認してください。

まとめ

SATは8都道府県警察に置かれ、重大テロ事件や銃器等使用の重大突発事案に対処する部隊です。警視庁で目指すなら、まず警察官採用試験に合格し、警察学校で基礎を学び、警察官として経験を積むことが出発点です。

SATの選抜条件、機動隊を経る必須ルート、訓練期間は確認した公表資料では示されていません。配属は希望だけで決まらないため、警視庁の採用FAQを確認し、採用後は正規の窓口で最新の情報を得てください。

この記事は警察庁のSAT・銃器対策部隊資料、警視庁の警備警察職種紹介、警視庁採用FAQを中心に、公開情報と非公表事項を分けて整理しています。

安齋 海社(警志塾 講師/元警視庁警察官)

この記事の監修者

安齋 海社警志塾 講師/元警視庁警察官

2015年に警視庁警察学校へ入校し、卒業後は三田警察署に配属。2018年から警視庁警備部機動隊に所属し、2020年に退職。現在は警視庁採用試験に特化したオンライン予備校「警志塾」で、面接対策を中心に受験指導を行っています。記事は警視庁・警察庁の公式発表をもとに作成し、制度変更にあわせて更新しています。

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