社会人から警察官への転職で給料は上がる? 職歴加算の仕組みと年収モデルを解説

「社会人から警察官に転職したいけれど、給料は新卒と同じ水準から始まるのでは……」「給料について家族の理解を得られるか不安」

このような悩みを抱えて、警察官への挑戦を迷っている方は少なくありません。

転職が当たり前となった現代では、民間企業などから警察官へ転職する人も珍しくなくなりました。

特に近年は、全国の警察本部で社会人・経験者枠の大幅な拡大や、受験条件の緩和が進んでいます。

結論から言うと、社会人採用の警察官の給料は、新卒の初任給と同じ額でスタートすることはありません。前職のキャリアを評価する「職歴加算」という仕組みがあるためです。

安齋

この記事では、社会人採用の警察官の給料の仕組みや、前職の経験がどう評価されるのかを詳しく解説します。お金の不安を解消して、合格への一歩を踏み出しましょう!

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社会人採用の警察官の給料はどのくらい?

警察官の採用試験は、主に「大卒程度(Ⅰ類・A区分)」や「高卒程度(Ⅲ類・B区分)」に分かれています。

採用後は、この区分をベースに給料が計算されます。

社会人は大卒・高卒採用より初任給は高くなる

一般的に公表されている警察官の初任給は、学校を卒業してすぐに入る「新卒者」を基準に書かれていることが多いです。

しかし、社会人採用(中途採用)で合格した場合、その金額に前職の勤続年数に応じた金額が上乗せされてスタートします。そのため、ストレートで採用された若手警察官よりも、高い初任給が支給されるのが基本です。

安齋

警察官の新卒の給与水準は民間と同等かそれ以上とも言われており、社会人はそれに上乗せ分があるので中途でも相応の収入が期待できます。

自治体ごとの違い(警視庁・大阪府警などの初任給実績)

近年、警視庁をはじめとする各都道府県警では、民間企業との人材獲得競争や物価高への対応を背景に、初任給の引き上げを行っています。

主要な自治体の「新卒時の基本初任給」の目安は以下の通りです。社会人の場合は、ここにさらに職歴分がプラスされます。

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自治体大卒程度初任給目安高卒程度初任給目安特徴・採用の傾向
警視庁(東京)約32万円約28万円全国トップクラスの支給額。待遇改善が顕著。
大阪府警約26万〜28万円約22万〜24万円地域手当が高く、手当が手厚いのが特徴。
静岡県警約24万〜26万円約21万〜23万円2026年度より経験者枠の年齢制限を緩和。
安齋

厚生労働省の2025年版賃金構造基本統計調査によると、大卒の新卒者の賃金は約26万円で、警察官は同等か上回る水準となっています。

前職のキャリアが反映される「職歴加算」の仕組み

社会人が警察官に転職する際、最も重要になるのが「職歴加算」という制度です。

これは、過去に民間企業や他の公務員として働いた期間を警察官の「勤続年数」に換算して基本給(号給)を決める仕組みです。

職歴加算の「換算率(100%〜80%)」とは?

社会人から警察官に転職した場合、前職の勤続期間がそのまま10割(100%)加算されるかどうかは、過去にやっていた仕事の内容によって「換算率」が変わります

  • 公務員や警察と類似の職種: 換算率100%(1年働いたら、警察でも1年働いたものとして計算)
  • 一般的な民間企業の会社員: 換算率80%前後(1年働いたら、約10ヶ月分として計算)
安齋

例えば、民間企業で会社員を「5年間」きっちり続けた人の場合、80%の換算率だと「4年分の勤続経験がある警察官」と同じ水準の基本給からスタートできるイメージです。

民間企業での経験はどのように評価されるか

社会人から警察官への転職で、営業職での折衝能力、IT企業でのエンジニア経験、管理職としてのマネジメント経験など、民間での経験はすべて評価の対象になります。

基本的には正社員としての勤務が前提となりますが、自治体によっては一定の条件を満たせば、派遣社員や契約社員としての期間も加算対象になるケースがあります。

安齋

前職の経験については、基本的に提出した職務経歴書や面接での質疑応答から判断されます。

職歴加算を受けるためには在職証明書などの書類が必要

警察官の採用試験に合格した後、実際に職歴加算を認めてもらうためには、過去に在籍していた企業から「在職証明書」を発行してもらい、警察本部に提出する必要があります

在籍期間や雇用形態を公的に証明する必要があるため、前職を退職する際や合格後の手続きの案内はしっかり確認することが大切です。転職活動中の無職の期間や個人事業主としての実績などは、自治体によって加算率が下がったり、証明書の提出が難しかったりすることもあります。

安齋

不安な方は募集要項の職歴の算定基準を確認して疑問があれば問い合わせましょう。

社会人採用の警察官の年収・給料モデルケース

では、実際に民間企業から警察官に転職した場合、どれくらいの給料になるのでしょうか。

20代と30代の2つの代表的なモデルケースをご紹介します

① 20代後半で民間企業から警察官に転職した場合

20代で民間企業から警察官に転職すると、民間の勤続は数年というのが一般的で、その実績に基づいて基本給が算出されます。

  • 経歴: 大卒、民間企業(営業職)で4年勤務後に転職(26歳で採用)
  • 職歴加算のイメージ: 4年 × 8割 = 約3年分の加算
  • 想定初任給: 月給 約28万〜30万円(諸手当含む)
  • 想定年収: 約450万〜490万円
安齋

同年代の新卒から生え抜きの警察官とほぼ変わらない、または前職の給料を上回るケースも少なくありません。

② 30代前半で中途採用され、警察学校を卒業した場合

30代前半で民間企業から警察官に転職する方の中には、前職で10年ほどの経験を積んでいる人もおり、警察官で8年程度働いた場合と同水準で給与が算出されます

  • 経歴: 大卒、民間企業(ITエンジニア等)で10年勤務後に転職(32歳で採用)
  • 職歴加算のイメージ: 10年 × 8割 = 約8年分の加算
  • 想定初任給: 月給 約32万〜35万円(諸手当含む)
  • 想定年収: 約550万〜600万円
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30代での転職であっても、職歴が10年近くあればこれだけの水準からスタートできます。これなら家族がいる方でも、安心して転職活動に専念できるのではないでしょうか。

基本給に加えて手厚い警察官の手当とボーナス

警察官の給料が高水準で安定している最大の理由は、充実した手当とボーナスにあります。

危険な任務に就く可能性があることや、不規則な勤務形態などが考慮され、基本給に加えて支給される分が相応にあるのです。

年2回のボーナス支給実績(年間4.6〜4.9か月分など)

公務員である警察官には、毎年6月と12月の年2回、ボーナス(期末・勤勉手当)が確実に支給されます。

地方公務員の支給基準に準じるため、景気の波に左右されにくく、年間でおおよそ「基本給の4.6ヶ月〜4.9ヶ月分」が支給されるのが一般的です。

安齋

社会人採用の場合は職歴加算で基本給が高くなるケースが多いので、その分ボーナスの額面も大きくなります。

警察官ならではの手当(公安職手当・特殊勤務手当・地域手当)

警察官の職務は、時に危険を伴い、夜勤もある特別な仕事です。そのため、一般の行政職(市役所などの職員)よりも基本給が高く設定されているほか、独自の手当がつきます

  • 公安職手当: 危険性や責任の重さを考慮し、一般職より一律で高く設定される手当
  • 特殊勤務手当: 犯人逮捕や死体検視、白バイでの取り締まりなど、特定の危険な任務にあたった際に支給される手当
  • 地域手当: 物価の高い都市部(東京や大阪など)に勤務する場合に、基本給の数%〜20%が上乗せされる手当
安齋

手当以外にも住居について、官舎が一般的な賃貸物件よりも割安なため、使えるお金が増えるといったメリットもあります。

警察学校の在学期間中も給料はもらえる?

社会人から転職する場合も新卒者と同様に、警察官としての基本を学ぶ警察学校に入らなければなりません。期間は大卒で半年です。

その際、「警察学校に入っている期間の給与はどうなるのだろう?」と疑問を持つ方もいますが、在学期間中も職歴加算された状態の給料が全額支給されます

警察学校は、公務員として入学したその日から給料をもらいながら学ぶ場です。

安齋

警察学校は全寮制で食費や寮費がほとんどかからないことを考えると、むしろ在学期間中の方がお金が貯まりやすいこともありますよ!

警察官への転職を目指すなら「警志塾」で学ぶのが近道

警察官の社会人採用における給料は、前職の経験をしっかりと評価する職歴加算によって、新卒以上の安定した待遇からスタートすることができます。

年齢制限が35歳や、自治体によって60歳程度まで大幅に緩和されている今だからこそ、警察官になる夢があれば挑戦するチャンスと言えます。

ただし、社会人の転職は給料面で優遇される一方、試験を突破しなければその恩恵を受けることはできません。

特に社会人採用試験では、従来の一般教養に代わって「SPI3」を導入する自治体が増え、これまでの経験をどう活かすかを問われる「面接試験」の重要性が高くなっています。

働きながら効率よく合格を勝ち取りたい方は、警察官採用試験に特化した「警志塾」で対策をするのがおすすめです。

警志塾は、警視庁をはじめとする警察官試験の合格を目指す専門の予備校で、警察学校の教官経験者や警察OBが講師を務めています。

志望動機作成、オンライン模擬面接など、仕事と両立しながら最短ルートで合格を目指せる環境が整っています。

安齋

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